(東京中央社)南部・嘉義県の翁章梁(おうしょうりょう)県長は7日、山口県のスーパーで県産パイナップルのトップセールスを行い、芯まで食べられるなどとおいしさをアピールした。県政府によると今年は山口、福岡、大分各県のスーパーなどで販売するという。
今回日本に輸出されたのは「蜜甘味」と呼ばれる県産パイナップル。翁氏は、山口にパイナップルのセールスに訪れるのは3回目だとし、日本の消費者に嘉義のパイナップルが季節を迎えたことを伝えに来たと語った。
また台湾パイナップルは品種が多い他、果肉がきめ細やかで、香り高くジューシーだと述べた。
山口県を中心に展開するスーパー「マルキュウ」などでは昨年550トンを販売した。運営する丸久の田中康男社長は、昨年消費者から良い反応があり、今年も継続して買い付けたと説明。来年には東北地方に向けても売り込みを図り、日本全国で嘉義のパイナップルを味わってもらいたいと意欲を見せた。
この日は伊藤和貴山口市長もスーパーを訪れ、嘉義のパイナップルはこれまで食べたものの中で最もおいしいと太鼓判を押した。
県政府農業処によれば、今年は福岡県や大分県のスーパーでも試食イベントを行い、海外市場進出に努力するという。