(台北中央社)経済部(経済省)統計処は22日、昨年1年間の輸出受注額が過去3番目に高い5610億4千万ドル(約83兆2千億円)だったと発表した。一方、前年比では15.9%減となり、2年連続でマイナス成長となった。地域別では東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国からの受注が前年比14.7%増の848億1千万ドル(約12兆6千億円)で、過去最高を記録した。
ASEAN以外の主な地域は、米国からが1782億8千万ドル(約26兆4千億円)で前年比14.8%減、中国・香港からが1203憶4千万ドル(約17兆8千億円)で同17.2%減、欧州からが939憶1千万ドル(約13兆9千億円)で同30.2%減と、いずれも過去最大の下落幅となった。日本からは305憶1千万ドル(約4兆5千億円)で同12.9%減だった。
ASEAN加盟国からの受注増について同処の黄于玲処長は、昨年3月に一部のメーカーが受注先を欧州からASEAN加盟国に切り替えたことに加え、サプライチェーン(供給網)の再構築による影響もあったと指摘。サプライチェーン再構築の傾向は今後も続くだろうと説明した。
主な輸出品目では、電子製品が1898億ドル(約28兆1千億円)で同15.1%減、情報通信製品が1660憶2千万ドル(約24兆6千億円)で同12.6%減だった。それぞれ輸出総額の約3割を占めた。