(台北中央社)商業施設「誠品生活松煙」(台北市)の書店が、20日から24時間営業を始めた。同じエリアにある松山文創園区が近年試験的に夜間営業をしている他、周辺には台北ドーム(台北大巨蛋)やホテルなどがあり、夜間の経済活動が期待できるため、運営会社の誠品生活は、同店全体の売り上げは昨年と比べて少なくとも30~40%増加すると見込んでいる。
同店にある書店の24時間営業化は、元々24時間営業の書店があった「誠品信義店」(同)が昨年12月24日に閉店したことを受けたもの。関係者によると、これに合わせて行われた改装で書店スペースは1.5倍になり、本の取り扱い量は3倍になった。品ぞろえも信義店とほぼ変わらないという。
また信義店の閉店後、松煙の来客数は約3倍になったとし、書店の24時間営業化で書店単体の売り上げも3倍になることが予測されるとした。
誠品は今年3月に中部・台中市の新店舗「誠品生活480」を正式オープンさせる他、第4四半期(10~12月)には南部・台南市にも新たな店舗を展開する予定で、今年の末端売上は昨年の約220億元(約1千億円)よりも10~15%増加すると試算。4年ぶりに黒字転換する見込みだとしている。