(台北中央社)行政院(内閣)貿易交渉オフィス(経貿談判弁公室)は8日、台湾と英国の双方が同日、貿易強化パートナーシップ(ETP)協定を締結したと発表した。今後、デジタル貿易や投資、再生可能エネルギー・カーボンニュートラルの3項目について交渉を開始するとした。
謝武樵(しゃぶしょう)駐英代表(大使に相当)と英国在台弁事処のジョン・デニス代表(大使に相当)がリモートで締結した。
同オフィスは、台英の長期的な経済、貿易における戦略的パートナーシップのために重要な基礎を築き上げたと説明。協定では今後さらに進んだ交渉をするための仕組みや規範が設定されたとした。
同オフィスの資料によれば、英国は半導体設計の分野で一定のシェアを占めており、双方は半導体産業で互いに補完し合っている。同オフィスは、人工知能(AI)やモノのインターネット(IoT)、高速通信、量子応用などの新たなデジタル技術はいずれも先進的チップの計算能力に大きく頼っているとし、将来的に半導体産業における台英双方の強みや地位を結び付ければ、双方がデジタル技術で連携する上での最良の後ろ盾になるだろうとした。