(台北中央社)台湾の電気自動車(EV)バスメーカー、マスター・トランスポーテーション・バス・マニュファクチュアリング(成運汽車製造、本社:台北市)と両備ホールディングス(本社:岡山県岡山市)は1日、台北市内のホテルで成運製EVバスの日本での独占販売に関する基本合意書(MOU)に調印した。2025年までに千台の販売を目標としている。
成運は急速充電が可能なEVバスや関連部品などを製造。今回の合意では、両備側がEVバスによる空港連絡バスや25年に開催される大阪・関西万博での連絡バスを運行することなども含み、商機は100億台湾元(約465億円)以上と見込む。
調印式に出席した王美花(おうびか)経済部長(経済相)は、EVバスが台湾だけでなく、日本各地で早期に普及し、台湾のEVバス産業のグローバル化につながることを期待するとあいさつした。
成運の呉定発董事長(会長)は、世界的に重要なEVバスのサプライチェーン(供給網)が台湾で構築されることを望むと語り、両備ホールディングスと手を携えて日本市場に進出し、大阪・関西万博で良い成果を残し、世界各国と共に温室効果ガスの排出を実質ゼロにする「ネットゼロ」の達成に貢献したいと語った。