(台南中央社)南部・台南市で13日、日本向けブンタン(文旦)約7トンの出荷出発式が行われた。台南市政府農業局によると、大阪のスーパーで販売されるという。
出発式に出席した黄偉哲(こういてつ)市長は、台南産ブンタンの品質は安定しており、海外の輸入業者から受け入れられ、日本の消費者からも評価されていると強調。新型コロナウイルス流行時には輸出に影響が出たとしながらも、市政府は水際対策の緩和以降、積極的に海外市場の開拓に取り組んでいるとし、日本の販路拡大も続けていると語った。
またブンタンは8月からカナダや日本、シンガポールへ相次いで出荷していると説明。台南には他にも良質な果物が多くあるとアピールし、今後は韓国や香港、米州など、全世界に向けて販売する予定だと述べた。
農業局によれば、2022年の台南市でのブンタン栽培面積は1078ヘクタールで台湾全国の27.8%を占めたという。今年の生産量は約2万4700トン。市政府では引き続き他の海外市場の開拓を進め、多様なマーケティングなどを通じて、生産と販売のバランスを保つとしている。
ブンタンは台湾で中秋節(今年は29日)に欠かせない果物として知られている。