(台北中央社)行政院(内閣)農業委員会は28日、オーストラリアから輸入した卵36万個が台湾に到着したと発表した。台湾では卵不足が続いており、品薄状態の解消を目指す。
同国から卵が輸入されるのは今年初めて。同委は国内での短期的な卵不足を補うとし、国内市場価格には影響しないと説明した。
また生産量の減少理由については寒さや鳥インフルエンザなどのためと指摘。採卵期間を終えた雌鶏が増えたことや旧正月(今年は1月22日)前後の生産調整なども影響しているという。
採卵鶏を生む種鶏や採卵鶏のひなについては、昨年23万羽を輸入する予定だったのを26万羽に見直したと強調。今年はさらに30万羽を輸入し、2500万羽以上の採卵鶏が生まれると見込んでいる。
同委では鶏卵産業の強靭(きょうじん)化を図りながら、引き続き需要と供給状況の監視と卵の輸入を行うと説明。市場と価格の安定のために在庫量の増加と加工用の卵をスーパーや市場に供給する調整力を高める方針を示した。