中国の台湾産ハタ輸入停止 農業委、欧米市場開拓へ WTOに提訴も示唆

2022/06/11 17:00
中国の台湾産ハタ輸入停止 農業委、欧米市場開拓へ WTOに提訴も示唆=資料写真
中国の台湾産ハタ輸入停止 農業委、欧米市場開拓へ WTOに提訴も示唆=資料写真

(台北中央社)中国が台湾産ハタの輸入を13日から一時停止すると発表したのを受け、行政院(内閣)農業委員会の陳吉仲(ちんきちちゅう)主任委員(閣僚)は11日、主要生産地の南部・屏東や同・高雄などにコールドチェーン(低温物流)を構築し、欧米市場を開拓するなどの対応を明らかにした。また中国の一方的な輸入停止は国際的なルールに反しているとし、世界貿易機関(WTO)へ提訴する可能性も示唆した。

陳氏は、台湾産ハタの品質が良く、2019年と20年には基準値以上の薬物は検出されていないと強調。昨年には中国側から台湾の養殖場2カ所で養殖されたハタから基準値を超えた薬物の検出があったとしながらも、同委の追跡調査で安全性に問題ないことが確認され、規定に合致していると語った。

また中国のやり方は国際貿易の国境検査の慣例やWTOが定める衛生植物検疫措置(SPS)のルールに違反すると指摘。近日中に科学的なデータを中国に提供して迅速な回答を求め、反応がない場合はWTOのSPS委員会への提訴を排除しないとした。

漁業署の范美玲代理署長は、販売促進のためのキャンペーン強化に取り組む他、米国、ニュージーランド、カナダ、欧州連合(EU)などの市場に対して業者などを通じて、販売拡大の働き掛けをする考えを示した。

同委の統計によると、ハタの養殖場の面積は昨年の時点で全国に1526ヘクタールあり、生産量は1万6940トンだったという。そのうち海外に輸出されたのは6681トンで、売り上げは約16億8100万台湾元(約76億1400万円)。約9割の輸出先は中国だった。

(呉欣紜/編集:齊藤啓介)

> 中国語関連記事
私たちはあなたのプライバシーを大切にします。
当ウェブサイトは関連技術を使用し、より良い閲覧体験を提供すると同時に、ユーザーの個人情報を尊重しています。中央社のプライバシーポリシーについてはこちらをご覧ください。このウインドウを閉じると、上記の規範に同意したとみなされます。