(台北中央社)南部・高雄市産の冷凍カットパイナップル約20トンが9日、初めて日本に出荷された。同市政府農業局によると、5月中旬また下旬ごろに日本に到着し、チェーン展開するスーパーなどで販売されるという。
高雄産パイナップルは収穫の最盛期を迎えたものの、新型コロナウイルスにより海と空の便が乱れ、輸出スケジュールに影響が出ている。保存や検疫などの問題を克服するため、地元の業者が急速冷凍技術などを使い、高品質のパイナップルを食べやすくした他、おいしさを封じ込め、2年間の保存を可能にした。
商品の開発業者によれば、最も良い風味を保つため、80トンのパイナップルから20トン分の冷凍パイナップルしか作れないという。また食品の安全基準を満たすためには、適切なコールドチェーンに対応した施設があって初めて、時間や空間の制約を受けず消費者に高雄産パイナップルのおいしさを味わってもらえるとしている。
農業局の張清栄局長はこの日の記者会見で、同局は2012年から毎年日本で開催される国際食品・飲料展「フーデックスジャパン」に参加して、日本市場を開拓し、台湾の高品質パイナップルを世界に広めていると説明。今年対日輸出された高雄産パイナップルは2月からこれまでに3000トンに達したと語った。
(編集:齊藤啓介)