(台北中央社)行政院(内閣)農業委員会茶業改良場は4日、記者会見を開き、開発に5~6年費やした「微生物発酵茶」をお披露目した。茶葉をさまざまな菌類で発酵させたもので、パイナップルやモモなど果物の香りがする茶葉を作り出すことに成功した他、菊の花や梅干し、紹興酒、シイタケなど香りの種類は多岐にわたるという。
蘇宗振・場長は、台湾茶は世界的に知名度が高いとしつつ、新たな技術の開発を通じ、より国際的で、若い世代も楽しめ、市場のニーズに合ったものへの転換を図ることを試みてきたと説明。研究員の郭芷君さんは、果物の香りがする茶葉は女性が好むと指摘した。
微生物発酵茶は、業者への技術移転に向けた手続きがすでに進められている。開発を担当した製茶技術課の楊美珠課長によれば、技術移転を受ける業者のニーズに応じた香りの茶葉を生産することが可能だという。