(東京中央社)台湾での脱炭素社会の実践を紹介する書籍「ゼロ・エミッションへの挑戦―台湾発:未来をつくる行動のデザイン」が今月、日本で出版された。14日に東京都内で開かれた出版記念イベントでは、書籍で具体事例が取り上げられている「サンドボックス型実証」に焦点を当て、市民団体や企業・政府の協働を通じて脱炭素の道筋を立てる方法について議論された。
書籍は政府系研究機関、国家実験研究院が台湾で昨年1月に出版した「起萌行動:公民零碳実験室」を日本語に翻訳したもの。
イベントは台北駐日経済文化代表処(大使館に相当)台湾文化センターで行われた。同処科技(科学技術)組の呉嘉文組長はあいさつで、日本と台湾はいずれも2050年に二酸化炭素排出量を実質ゼロにする「ネットゼロ」の目標達成に向け、推進戦略の策定と市民参加の仕組みの強化を進めていると話した。
その上で、書籍ではストーリー形式でネットゼロに関する台湾各地のサンドボックス実証事例を記録し、市民社会がネットゼロに向けたトランスフォーメーション(転換)に関与する多様な姿を示していると紹介。日本語版の出版を通じて、ネットゼロに向けたトランスフォーメーションや社会イノベーション、地域ガバナンス(統治)の分野で日台の交流や協力が一層深まることに期待を寄せた。
書籍の推薦者として登壇した青柳仁士衆院議員(日本維新の会)は、台湾のこの分野での努力は社会の活力を示すだけでなく、今後の日台間における持続可能性やイノベーションといった分野の交流にとって良い出発点になるとの考えを示した。