(台北中央社)文化部(文化省)が認定した台湾各地の文化拠点をアピールするイベントが3日、台北市の文化施設、華山1914文化創意産業園区で始まった。関連の発表会で李遠(りえん)文化部長(文化相)は、文化拠点を通じて文化は暮らしの中にあることを知ってもらいたいと語った。
文化部は今年3月31日、台湾各地にある文化拠点110カ所を「百大文化基地」として公表。各拠点をクリエーティブな集落や工芸の拠点、独立系書店や出版社、文化施設など7種類に分類し、六つの地域ごとに紹介している。
4日まで開催されるイベントには、73の「文化基地」が出展。それぞれの特色や魅力をアピールしており、この日も多くの人でにぎわった。
李部長は、映画を見ることやたばこのポイ捨てをしないこと、トイレを清潔に保つこと、音楽を聴くこと、メトロ(MRT)の中で本を読むことのいずれも文化の一部だと強調。台湾は成熟した市民社会に向かってまい進しており、文化は人々の日常生活のあちこちに根付いているとし、これこそが文化部が努力していく方向だと語った。
会場には彭啓明(ほうけいめい)環境部長(環境相)も姿を見せた。同部は全国に複数の環境教育施設がある他、多くのボランティアがいるとし、文化部最大の後ろ盾にならなければいけないと意欲。今後も積極的に支援するとした上で、環境保護運動を共に提唱し、文化の力で人々の意識を変えたいと語った。