台湾固有のサンショウウオ5種類のうち「タイワンサンショウウオ」(台湾での中国語名=台湾山椒魚、学名=Hynobius formosanus)と「ソナンサンショウウオ」(楚南氏山椒魚、Hynobius sonani)の2種類が、台湾で名称が誤って反対に呼ばれていたことが分かり、両者の名称を入れ替えることが学界関係者の間で決まった。日本統治時代の1922(大正11)年に日本の動物学者、牧茂市郎氏が新種を発表したが、翌23(大正12)年の関東大震災の際に基準となる標本(ホロタイプ)を喪失したことが発端となり、誤った認識が広がっていた。