(屏東中央社)日本人漂流民殺害に端を発した牡丹社事件発生から今年で150年になるのに合わせ、南部・屏東県政府は12月12、13両日、台日の専門家を招いた関連の講座や交流会を開催する。同事件の歴史的背景や国際的意味に対する理解を深めてもらえればとしている。
同事件は台湾南東部に漂着した宮古島民が台湾原住民(先住民)族パイワン族に殺害されたのを受け、1874年に日本軍が南部に侵攻し、同県恆春半島一帯で約半年間にわたって占領体制を敷いた一連の出来事。
12日に行われる国際講座では、牡丹社事件を巡る書籍を出版した作家の平野久美子さんや宮古島市の上里樹市議らが登壇し、同事件に対する研究や見解を語る。13日には事件にゆかりがある地を巡るイベントを行い、台湾の歴史に対する理解や反省を促す。