(台北中央社)政府系研究機関、国家中山科学研究院(中科院)が開発した無人機2機種の試作機に中国製の部品が使われていることが、一部メディアの報道で明らかになった。立法委員(国会議員)から質問を受けた顧立雄(こりつゆう)国防部長(国防相)は14日、量産時には管理を強化する方針を示した。
一部メディアは今月、攻撃無人機「勁蜂1型」に中国製の部品が使われていることが告発され、同院が追加で調査を行ったところ、無人機「銳鳶2型」に中国製のネットワークチップや取り外し可能なSDカードが使われていることも判明したと報じた。
顧氏は立法院(国会)外交・国防委員会に出席した際に、与党・民進党の立法委員から質問を受けた。
顧氏は軍の無人機について、機体の製造地からブランド、部品の製造地まで一貫して中国を排除する「非レッド」を採用していると強調。中国製部品の使用が明らかになった2機種については、検収の段階で自発的に発見したものだとした上で、いずれも試作機で、量産開始後はさらに厳格な管理を行うと述べた。