(屏東中央社)国軍は12日、南部・屏東県の九鵬基地で行った演習で、米国から調達した高機動ロケット砲システム「ハイマース」の実弾射撃を初めて実施した。顧立雄(こりつゆう)国防部長(国防相)が視察した。
ハイマースにはロケット弾6発か、射程約300キロの長射程地対地ミサイル「ATACMS(エイタクムス)」を搭載可能。台湾は計29基を調達しており、昨年10月に第1陣の11基が台湾に到着した。残る18基は2026年中にも台湾に引き渡される見込み。
この日の演習では11基がそれぞれ3発の実弾を発射。単発射撃の他、3基合わせた同時射撃も実施した。これまでの訓練の成果や、故障対応能力の検証を目的に行われた。
13日には同基地で国産の地対空ミサイル「陸射剣2型」の演習が行われた。二つの部隊が計3発を発射し、いずれも目標に命中させた。