(屏東中央社)南部・屏東県牡丹郷と沖縄県宮古島市は6日、交流協定に関する覚書を締結した。台湾南東部に漂着した宮古島民54人が台湾原住民(先住民)族パイワン族に殺害されたのを受け、1874年に日本軍が台湾南部に侵攻し、恒春半島一帯で約半年間にわたり占領体制を敷いた牡丹社事件の悲劇を乗り越え、教育・文化交流、観光活動、産業振興の促進を図る。
屏東県政府原住民処などによると、牡丹郷の潘壮志郷長やクスクス(高士)集落に暮らす原住民らの代表団は8日まで宮古島を訪問している。7日には牡丹社事件の和解を記念して牡丹郷から贈られ、島内のカママ嶺公園に設置された「愛と和平記念碑」での祈願式にも参加したという。
同処は、歴史的事件の再認識や相互理解を通じて交流を図るとし、双方のさらなる発展に期待を寄せた。