(京都中央社)台湾の文化を発信するイベント「TAIWAN PLUS」が11日、京都市勧業館みやこめっせで始まった。オープニングセレモニーに出席した謝長廷(しゃちょうてい)台北駐日経済文化代表処代表(大使に相当)は、1月の能登半島地震や4月の台湾東部沖地震の際、台日双方で支援の輪が広がったことに触れ「善の循環をさらに世界的に広めていきたい」と語った。
イベントは台湾の非政府組織(NGO)中華文化総会が主催し、京都府や誠品生活、日本サルベージサービスなどが共催する。オープニングセレモニーには、京都府の鈴木一弥副知事、超党派の議員連盟「日華議員懇談会」(日華懇)事務局次長の滝波宏文参院議員、日本の対台湾窓口機関、日本台湾交流協会の谷崎泰明理事長らも出席した。
謝代表は台日について「困った時の友は真の友」の関係だと主張。「助け合う善の循環も重要な文化の一つ」だと語った。
会場にはタピオカミルクティーや有名店のサンドイッチなどの飲食物、さまざまな雑貨のブースが出展した。南部・嘉義県の新港奉天宮で祭られる航海の女神、媽祖などのご神体も安置され、台湾の宗教文化への認識を深められる。ステージでは台湾アーティストの音楽パフォーマンスも楽しめる。
岡山から訪れた池田さんと中嶋さんは、Tシャツやジャムなどを購入。台湾ビールも飲んだという中嶋さんは「(雰囲気は)良かったです。おもしろかったです」と語り「今年また(台湾に)行きたい」と笑った。
滋賀から来た大学生の森田さんはタピオカミルクティーを味わった。訪台歴はないとしながらも「卒業の時に行けたら行きたい」と語った。
イベントは12日も開催される。