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日本統治時代に建てられた台湾善光寺 仏具修繕の解決策探る

2024/04/23 16:21
台湾善光寺の本堂=台北市で2024年4月13日、中央社記者中村充孝撮影
台湾善光寺の本堂=台北市で2024年4月13日、中央社記者中村充孝撮影

(台北中央社)台北市北投区に、日本ゆかりの寺院がある。日本統治時代に建てられた「台湾善光寺」だ。本堂には建立当時、日本から持ち込まれた仏像や仏具が、ほぼそのままの状態で残っている。しかし一部の仏具などには長い時間の中で生じた破損や欠損もあり、関係者が修繕のため、解決の糸口を探っている。

同寺は、長野県長野市にある善光寺の分院として、1932(昭和7)年に建立された。戦前は台湾へ渡った日本人の信仰の中心となった。戦後、日本人が去った後も、歴代の住職らが開山当初の教えや仏像などを大切に守ってきた。

それでも建立から90年以上がたち、一部の仏具は、金箔が施された部分が湿気でめくれたり、装飾が取れたりしている。現住職の娘、呉宓さんは「誰に修繕をお願いすればいいか分からない」と悩みを明かす。

一時期交流が途絶えていた長野市の善光寺とは、2023年11月に呉さんが訪問したのを機に連絡を取り合うようになったものの、協力を依頼することは考えていないという。また日本から専門家を招くにも費用面に不安があるとし、別の解決策を探っている。

(中村充孝)

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