交通部観光署(観光庁)花東縦谷国家風景区管理処は14日、春節(旧正月、今年は29日)期間の旅行の参考として、花東縦谷を巡る三つの観光コースをおすすめとして紹介した。花東縦谷は東部・花蓮県と台東県に跨る、中央山脈と海岸山脈に挟まれた南北に細長い平原。
コースの一つ目は、台湾原住民(先住民)ブヌン族の文化を紹介する「達娜文化分享空間」(花蓮県玉里鎮)が提供する要予約のサイクリングプラン。日本統治時代にできた玉里神社の跡地や八通関越古道、昨年4月の地震後にリニューアルした玉富自転車道などを約6時間で巡る。ブヌン族に伝わる独特の合唱法「八部合音」や民族料理なども体験できるという。
二つ目は花蓮県鳳林鎮の田舎町や同瑞穂郷の温泉、自然豊かな「大農大富平地森林園区」(同光復郷)などを自家用車で巡るコース。三つ目も自家用車で、広大な田んぼが広がる台東県池上郷の「伯朗大道」や鹿野神社(同鹿谷郷)、一日の利用者が約10人という山里駅(同卑南郷)などを訪れる。
同処はこの他、鹿谷郷公所(役場)前に広がる花畑や、米どころ・台東県関山郷の「米国学校」が行う田んぼアート、花蓮県政府が今月17日から2月16日まで開催する「花蓮太平洋ランタンフェスティバル」(花蓮太平洋灯会)なども春節期間におすすめだとし、来訪を呼びかけた。