アプリで読む
ダウンロード

西太平洋情勢の未来描く漫画、ヒット受け商業出版 作者「情勢が関係」/台湾

2024/02/21 13:17
自身が描いた軍事漫画「燃焼的西太平洋」の単行本第1巻を手に持つ梁紹先さん
自身が描いた軍事漫画「燃焼的西太平洋」の単行本第1巻を手に持つ梁紹先さん

(台北中央社)近未来の西太平洋情勢を予想して描く軍事漫画「燃焼的西太平洋」の単行本第1巻が昨年12月下旬、商業出版された。元は同人誌として出版され、1万部以上を売り上げるほどの人気を博した同作品。漫画内でかつて描かれたエピソードが後に実際に起きたことから、作者の梁紹先さんには読者から「タイムトラベラーなのではないか」との声も上がっている。梁さんは20日、台北国際ブックフェアで行われたライブ配信インタビューで、同作について語った。

梁さんは軍出身。美術系の商業高校卒業後、国軍傘下の政治作戦学校美術学科に入り、20年以上にわたり軍に勤務した。軍在籍中にも軍関係の雑誌や新聞などに漫画を連載していた他、漫画版の「国防報告書」を手掛けたこともある。

「燃焼的~」は2017年にシナリオを書き始め、18年から自費出版を開始。シナリオを書く際には多くの専門家から話を聞き、両岸(台湾と中国)情勢が今後どのように動いていく可能性があるのか理解を深めた。特に、当時の中国経済は急速に発展を遂げていたため、通常ならばその後は次第に歩みを緩め、社会問題に直面しやすくなることが予想された。「ならば外部の問題によって内部の矛盾を和らげようとするのではないか」と梁さんは考え、地政学的問題の一つである台湾海峡戦争を物語の背景とすることにしたという。

梁さんは、歴史は繰り返すものだとの見解を示す。専門家に話を聞いてから描いたいくつかのエピソードが偶然にも現実でも起こったのは、未来を予知したのではなく「単純に確率の問題だ」と語る。一方で、中国の高官が亡くなったり、中国の無人機が台湾の離島に飛来したりといった作中で描いた出来事が実際に起こったのは「少し奇妙だ」と思わずにはいられないと率直な思いを口にした。

単行本第1巻はすでに4刷に到達した。「売れ行きと情勢の変化には関係がある」と梁さん。第1巻の最後は、中国が台湾海峡戦争の勃発を予告するところで終わる。梁さんは、これは現実では見たくない状況だとし、「漫画はやや誇張があるものだ。漫画でどのように描かれるか知った後、さまざまな政治事情に対する見方はより正確になるかもしれない」と話した。

(王宝児/編集:名切千絵)

> 中国語関連記事
私たちはあなたのプライバシーを大切にします。
当ウェブサイトは関連技術を使用し、より良い閲覧体験を提供すると同時に、ユーザーの個人情報を尊重しています。中央社のプライバシーポリシーについてはこちらをご覧ください。このウインドウを閉じると、上記の規範に同意したとみなされます。
172.30.142.20