(ロンドン中央社)英国の大学評価機関クアクアレリ・シモンズ(QS)が8日に発表した2024年度版のアジア大学ランキングで、上位100位の中に台湾の大学が8校ランクインした。台湾最高位の台湾大学(台北市)は21位だった。
同ランキングは今年で16回目の発表。これまでで最多となる25カ国・地域の856校を対象に格付けした。台湾大は2020年度に初めて20位となり、21~23年度は同大としては最高位となる19位になっていたが、今年は順位を2つ落とした。
台湾大以外に台湾の大学で上位100位以内だったのは、清華大学(39位、新竹市)、成功大学(41位、台南市)、陽明交通大学(47位、新竹市)、台湾科技大学(74位、台北市)、台湾師範大学(79位、台北市)、台北科技大学(82位、台北市)、中山大学(99位、高雄市)。
QSは台湾の大学について、「雇用主の評判」の指標で高い評価を得ているとした一方、研究の影響力では1校も上位100位に入っていないと指摘した。
QSの関係者は、台湾の大学は現在求められている分野の研究を特に強化すべきだとし、産業界とのパートナー関係の深化や研究協力に対する投資の増加、国際研究の発信プラットフォームの強化に期待を寄せた。
上位3校は1位から北京大学(中国)、香港大学、シンガポール国立大学の順だった。