(台北中央社)台湾のクリエーティブ産業の祭典「クリエーティブエキスポ台湾」(台湾文博会)が22日、北部・台北市などの複数の会場で開幕した。21日に行われた開幕式で史哲(してつ)文化部長(文化相)は、メイン会場の一つである台湾当代文化実験場について、新たに文化への投資を行う場所にし、台湾文化をより力強く、価値あるものにしたいと語った。
同実験場はかつて空軍総司令部だった場所を活性化した文化施設。史氏は、文化やテクノロジーを表現する舞台になったと強調し、今後の発展に期待を寄せた。
行政院(内閣)の李孟諺(りもうげん)秘書長は、一等地のサイエンスパークや公営住宅にするのではなく、文化領域として残すことを望むとし「とても正しい決定だと思う」と述べた。
同実験場では、日本統治時代に建設された建物を、修復のために設置された足場を利用して光と音楽を組み合わせたアート作品に変えた。国家鉄道博物館準備処では台湾の鉄道文化をアピールする。
26日からは松山文創園区でも台湾各地の文化や伝統工芸の美しさなどを紹介。華山1914文化創意産業園区ではIP(知的財産)コンテンツのソフトパワーを通じ、若い世代の関連業界への参加を促すとしている。
文化部(文化省)によると、10月1日まで540以上のブランドの作品やIPコンテンツなどが各会場で展示されるという。