アプリで読む
ダウンロード

大正時代に創刊 台湾人による初の新聞「台湾民報」、100周年で特別展

2023/06/29 17:49
大正時代に創刊 台湾人による初の新聞「台湾民報」、100周年で特別展(台北市文化局提供)
大正時代に創刊 台湾人による初の新聞「台湾民報」、100周年で特別展(台北市文化局提供)

(台北中央社)台湾人が初めて創刊した新聞「台湾民報」が今年で100周年を迎え、北部・台北市内で特別展が開かれている。

台北市政府文化局によると、台湾民報は1923(大正12)年、東京で創刊した。当時の台湾では日本人による主要紙が3紙発行されていたものの、いずれも台湾総督府のプロパガンダだったため、台湾人の知識人らは、自らの発言の権利を追い求めるため、第四極として立ち上げたという。

東京で印刷された紙面は数日かけて台湾に運ばれ、さらに最長40日に及ぶ検閲を経て発行されたが、植民地政府への批判や監視の役割を果たし続けた。

会場は台湾民報の創刊に関わった社会運動家、蒋渭水の記念館「渭水駅站」で、かつての販売拠点の近くでもある。その拠点を兼ねた蒋が開業した大安医院の建物の模型や当時の紙面を展示しており、文化局は100年前の発行の状況や台湾人が言論の自由を求めて立ち上がった歴史への認識を深められるとしている。

月曜日は休館。無料で参観可能。

(陳昱婷/編集:齊藤啓介)

> 中国語関連記事
私たちはあなたのプライバシーを大切にします。
当ウェブサイトは関連技術を使用し、より良い閲覧体験を提供すると同時に、ユーザーの個人情報を尊重しています。中央社のプライバシーポリシーについてはこちらをご覧ください。このウインドウを閉じると、上記の規範に同意したとみなされます。