(新竹中央社)日本統治時代などに建設された古跡の修復と活性化を進める北部・新竹市で、1917〜21(大正6〜10)年ごろに建設された警察宿舎、新竹州警務部部長官舎が修復を終えて文化商業施設となり、24日に一般公開された。記念式典に出席した林智堅(りんちけん)市長は、新竹駅舎や東門など市内にある古跡群をつなげ、多くの人に新竹を味わってもらいたいと期待を寄せた。
市文化局の張馨之局長によると、この建物は市内で最も面積が大きく、最も歴史のある高級官僚向け宿舎だという。かつては「新竹州警察局高等官舎」と呼ばれていた。軸組工法で造られ、居住空間が和風、応接間が洋風の和洋折衷住宅となっており、庭には樹齢100年超とみられるアカギの木が茂る。2016年に市定古跡に登録された他、修復後は今年3月に一般公開された「下竹町-南大路日式警察宿舎」と共にドイツのデザイン賞「iFデザインアワード2022」も受賞した。
展示スペースではヘリコプターから新竹の町を空撮した写真などの特別展が8月28日まで開催されている他、レストランでは新竹の食材を使った料理を提供。文化局は、新竹市のガイドの中心として、歴史や文化を展示する方針を示している。