(台北中央社)世界中の発明品が一堂に会する国際コンテスト「第36回世界天才会議」が12〜13日に東京で開かれた。中華創新発明学会によると、米国やカナダ、韓国、中国などから170作品余りが集まる中、66作品を出品した台湾は、金21、銀25、銅3のメダルを獲得し、総合1位に輝いたという。
今回台湾から最年少で金メダルを手にしたのは、中部・台中市の小学生、葉倖綺さん。最近歩けるようになった弟が、転んだり、家具の角にぶつかったりしてけがをしないよう、過去に同コンテストで受賞歴があるという祖父の手ほどきを受け、ポリウレタンやエチレンと酢酸ビニルからなる合成樹脂などの柔らかい素材を使った帽子を発明した。
また台湾大学化学工学科のチームは化学気相成長と呼ばれる成膜方法を活用した骨組織の修復装置を開発し金メダルを受賞。同大の陳賢燁教授は、多くの高齢者が関節の老化の問題に直面する中、骨の老化治療に新しい選択肢を提供できると語った。