(台北中央社)中華人民共和国の「国慶節」に当たる1日、俳優のウー・カンレン(呉慷仁)さんや歌手のアスカ・ヤン(楊宗緯)さんなど台湾出身の芸能人らが相次いで、中国のSNS「微博」(ウェイボー)にこれを祝う内容を投稿した。台湾で対中政策を担う大陸委員会は同日、「周知の事実」だとした上で、中国共産党は長期にわたり、中国の特定の記念日に台湾の芸能人に政治的立場を表明させていると指摘した。
中国の国慶節を祝う投稿をしたのは歌手のワン・リーホン(王力宏)さんや歌手で俳優のアニー・イー(伊能静)さん、歌手のシンディー・ワン(王心凌)さん、歌手のアンジェラ・チャン(張韶涵)さん、歌手で俳優のニッキー・ウー(呉奇隆)さん、タレントのオーヤン・ディーディー(欧陽娣娣)さんら。いずれも中国の政府系や共産党系メディアの投稿を引用する形で、中国の国慶節を祝った。
大陸委員会は、一部の芸能人が中国で活動していることから、従わざるを得ない圧力にさらされていると言及。これらの芸能人が国民の感情について考え、台湾が苦労の末に手に入れた民主的で自由な生活スタイルを大事にするよう願うとした。