(台北中央社)澎湖船籍の漁船「大進満88号」が2日、中国側に拿捕(だほ)された問題で、海洋委員会海巡署(海上保安庁に相当)は3日、2003年以降、中国に拿捕された台湾漁船は大進満88号を除いて17隻あると明らかにした。
同署によると、17隻はいずれも中国が定める休漁期の規定に違反した。11隻が過料の支払い後に解放された他、6隻は台湾と中国の話し合い後に海巡署によって台湾側に戻されているという。
一方、中国の漁業関係者らによる操業を巡っては、船籍など必要な登録をしていない船で中国船の未許可での進入を禁じる禁止・制限水域に進入したり、船名を隠すなどして取り締まりから逃げたりしており、台湾と中国が共同で取り締まる対象となっている。
同署の統計によれば、今年1月から6月までに、台湾側の海域に越境したとして海巡署が追い払った中国の漁船は延べ567隻、拿捕した漁船は7隻。総額170万台湾元(約840万円)の過料を科したとしている。