(台北中央社)海洋委員会海巡署(海上保安庁に相当)が2日夜、澎湖船籍の漁船「大進満88号」が同日夜、中国福建省に近い金門島周辺の海域で中国海警局の船に拿捕されたと発表した。
海巡署によると、中国海警局の船2隻は福建省晋江から11.2カイリ(約21キロ)の水域で操業中の大進満88号に立ち入り検査を強行した上で拿捕した。同署は巡視艇3隻を現場に急派したが、海警局の船に阻まれ衝突を避けるため追うのをやめた。
大進満88号には台湾人1人(船長)と外国人5人の計6人の乗組員が乗っていた。海警によって福建省の囲頭港に連れていかれたという。
漁船と乗組員の早期返還に向け、台湾で対中政策を担う大陸委員会や漁業署は中国側との交渉に当たる。