(台北中央社)台湾で対中政策を担う大陸委員会は27日、中国や香港、マカオへの渡航警戒レベルを4段階で上から2番目の「オレンジ」に引き上げた。不要不急の旅行をやめるよう呼びかけている。
大陸委の梁文傑(りょうぶんけつ)報道官はこの日の定例会見で、中国などでは近年、国家の安全に関する法令が制定、改正され続けていると指摘。訪中した多くの人々が不当に身柄を拘束されたり、取り調べられたりしていると語った。
また中国が21日、台湾独立派による国家の分裂行為や国家の分裂を扇動する行為などを処罰する指針を発表したのに触れ、中国などに渡航する人の身の安全が著しく脅かされているとし、不要不急の旅行をやめるよう求めた。
中国などに渡航する場合は、デリケートな話題などについて話すことや触れること、港湾や空港、軍事演習場所の撮影、政治や歴史、宗教に関する書籍の携帯などを避けるよう呼びかけた。
(編集:齊藤啓介)