(台北中央社)日本在住の中国籍ジャーナリスト、王志安氏が台湾でインターネット番組の収録に参加したことについて、内政部(内務省)移民署は24日、王氏が観光目的の入出境許可証で訪台した上で番組に出演したのは関連の規定に反しているとし、許可を取り消すとともに今後5年間は観光目的での入出境を許可しないと発表した。
王氏は訪台後、ネット配信するトーク番組の収録に参加。番組は22日に公開された。王氏によると、収録は20日に行われた。これを巡り、入出境に関する規定に違反している疑いが浮上していた。
同署は、王氏は第三地(台湾と中国以外)に居住する中国籍保有者が申請できる観光目的の出入境許可を得て訪台したと説明。中国籍保有者が台湾を訪れる場合、許可された目的に合致しない活動に従事するのは認められていないとし、王氏が番組に出演して言論を発表したのは規定違反だとした。
王氏はすでに台湾を離れたとみられている。
王氏の番組出演を巡っては、今月台湾で行われた立法委員(国会議員)選に出馬した難病を患う候補者について不適切な発言をし、問題視する声も上がっている。