国防部、中国の軍事演習を批判「台湾海峡と地域の平和と安定を著しく破壊」

2023/01/09 18:01:11
中国軍の早期警戒機「空警500」の同型機(国防部サイトより)
中国軍の早期警戒機「空警500」の同型機(国防部サイトより)

(台北中央社)中国軍が台湾海峡周辺で軍事演習を行ったのを受け、国防部(国防省)は9日、「事実無根の主張で非理性的な挑発行動をとり、台湾海峡と地域の平和と安定を著しく破壊した」として中国軍を批判した。総統府の張惇涵(ちょうじゅんかん)報道官は同日、総統府として「厳しい非難」を表明し、「台湾の立場は明確であり、衝突のレベルを高めず、争いを引き起こすことはしない。だが主権と国家の安全を固く守る」と強調した。

中国人民解放軍東部戦区は8日、台湾海峡周辺の海空域で同日、パトロールと実戦的な訓練を実施したと発表。「外部勢力や台湾独立分子などの結託による挑発行為に断固として反撃するのが目的」だと主張していた。国防部によれば、9日午前6時までの24時間に、人民解放軍の軍用機延べ57機と艦船延べ4隻が台湾海峡周辺で活動しているのが確認され、軍用機28機が台湾海峡の中間線を越えるか、台湾南西の防空識別圏(ADIZ)に進入するかした。

張氏はまた「台湾海峡や地域の平和と安定は両岸(台湾と中国)の共同責任であり、国際社会の共同の期待」だと強調した。

▽専門家、「米国への圧力」との見方

中国の軍事演習について、シンクタンク、国家政策研究基金会の掲仲氏は中央社の取材に対し、軍事的な意義よりも、圧力を掛ける意味合いの方が強いと指摘。圧力の目的については、短期的には米政府が2023会計年度の国防権限法に盛り込んだ台湾支援関連の条項の履行を阻止する狙いがあるとし、中長期的には米国に対し、両岸問題における北京の立場を重視しないならば、米国と北京の間に真に有効的な「防護柵」は築けないとのメッセージを伝える意図があると分析した。

(游凱翔、葉素萍/編集:名切千絵)

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