ドイツのベルリン・フィルハーモニー交響楽団が11日から13日にかけ、台北市の国家音楽ホールで台湾公演を行った。最終日にはホール前の広場で行われた演奏の同時放映には数千人が集まり、世界トップレベルの演奏に耳を傾けた。
コンサートはシューマンの「マンフレッド」序曲で幕開け。ワーグナーの「ジークフリート牧歌」を演奏した後、後半にはベルリンフィルの十八番ともいわれるブラームスの「交響曲第1番」を披露した。
終演後には多くの団員が広場の特設ステージに出て、聴衆にあいさつした。首席指揮者のキリル・ペトレンコさんも登場し、「雨にもかかわらず聞いてくれた皆さんこそが、私たちがここにいる意義です」と感謝を伝えた。
ペトレンコさんが人々の前で話すことは少ないが、この日は台湾の音楽ファンの熱意に動かされたよう。手を振ったり、マイクを持って聴衆に「風邪を引かないように」と伝えるなどしていた。
蔣万安(しょうばんあん)台北市長からペトレンコさんに花束が贈られた。


