(台北中央社)頼清徳(らいせいとく)総統は16日、衛生福利部(保健省)が今後、児童・家庭署を発足させると発表した。台湾大学病院(台北市)で行われた健康に関するフォーラムに出席した際に述べた。民間団体からは期待や要望の声が上がっている。
頼氏はあいさつで、中華民国児童健康連盟の呂鴻基栄誉理事長(名誉理事長)が長年にわたり、子どもに関連する業務の管轄機関を設立するよう提議していたとした上で、児童・家庭署の発足を発表した。児童へのケアを専門に担う行政機関として、医療や心身の発達、政策決定に関する総合的な支援を提供し、児童の権益をより万全に保障すると語った。
発足時期については言及しなかった。
これを受け、民間団体の児童健康連盟と国教行動連盟、全国婦児団体連盟は17日、連名で報道資料を発表。頼総統が児童・家庭署の発足を発表したことについて高く評価した。
その上で3団体は、機関の階級を一定の水準に定めることや、省庁を横断した統合的な権限の法制化、全世代・家庭を基本とした管理を要求。署(庁)は出発点とし、中長期的には部(省)への格上げを目標とすべきだとした。