(台北中央社)林佳竜(りんかりゅう)外交部長(外相)は14日夜、シンクタンクの遠景基金会が主催した「台米日3者机上演習会議」のために訪台した日米の専門家をもてなす夕食会を開いた。外交部(外務省)が15日夜、報道資料で知らせた。
外交部によれば、訪台したのは笹川平和財団の兼原信克常務理事や、米シンクタンク、インド太平洋安全研究所(IIPS)のランドール・シュライバー所長ら12人。夕食会には遠景基金会の陳唐山(ちんとうざん)董事長(会長)や総統諮問機関、国家安全会議の林飛帆(りんひはん)副秘書長らも出席し、台湾海峡や地域の安全について意見を交わした。
林外交部長はあいさつで、笹川平和財団とIIPSの長年にわたる台湾への支持や貢献に謝意を表した。
台湾は国際社会において平和や民主主義、自由を守る重要な役割を果たしており、地域の安定促進や共同での発展に力を尽くしていると強調。これらの責任を喜んで担い、今後もこの重要な役割を全うし続けると述べた。
また、現在の国際情勢は厳しく、とりわけ中国が外交や経済、軍事の各分野で台湾への圧力を絶えず強めていると指摘。沈伯洋(しんはくよう)立法委員(国会議員)が、中国の公安当局から「国家を分裂させる犯罪活動」に従事したとして立件されたことに触れ、中国はまさに越境的な弾圧の手口を用いて台湾を威嚇し、圧力を与えていると述べた。その上で、台湾は今後も民主主義のパートナーと協力し、民主主義と自由を守り抜くと語った。