南部・屏東県立図書館で26、27両日、国家言語発展会議が開かれた。台湾固有の各エスニックグループの自然言語と台湾手話の伝承や復興、発展を保障する「国家言語発展法」(2019年公布・施行)に基づき、文化部(文化省)や教育部(教育省)、客家委員会、原住民族委員会が共同で開催した。
作家・脚本家でもある李遠(りえん)文化部長(文化相)は、自身は客家語があまり得意ではない客家人であるものの、客家語による音楽劇を数多く制作して客家語の復興を試してきたとあいさつ。文化部は国家言語発展の主務機関として、一つ一つの言語を必ず公平に扱い、それぞれの言語の美しさと文化を最高レベルに引き上げると述べた。
客家委員会の古秀妃(こしゅうひ)主任委員(大臣)は、前任者の発言を引用し「ホーロー語(台湾語)は一般病棟に、客家語はHCU(高度集中治療)病棟に、原住民(先住民)諸語はすでにICU(集中治療室)にある状態だ」と言及。この状態はまだ変わっていないとし、全ての国家言語が共に協力し、学び合うことで伝承の危機にある国家言語を復興させたいと話した。
原住民委員会の曽智勇(そちゆう)主任委員は、原住民諸語はほかの言語に比べて普及がさらに難しいとしつつ、同委員会として努力を続けるとし「台湾の原住民社会全体が自らの言語を取り戻せれば」と語った。