東部・屏東県の美和科技大学で15日、卒業式が行われ、同大社会工作(ソーシャルワーク)学科で2年間学んだ父、母、子の3人がそろって卒業した。父の李明徳さんは、30年前は時代背景や交通が不便だった関係で大学進学を諦めたものの、同じく若いころに大学で学べなかった妻と共に夢をかなえ、さらに今の時代に最も実用的な学科を息子に学んでもらうために、3人で大学に入ることを決めたと説明した。
妻の涂銀春さんは、この2年間は長いようで短かったが、休む間はほとんどなかった上に、学業のことで3人で言い争うこともあったと振り返った。一方で楽しいこともあったとし、ここまで来れたのはやはり幸せなことだと話した。
息子の李文豪さんは、同大に入学する前にすでに大学を卒業した経験があった。当初は大学への再入学を拒んだものの、両親の学習意欲を目にしたことに加え、政府が社会福祉政策に力を入れている上にソーシャルワーカーが足りていない現状を知り、最終的に入学を決意したと語った。