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所変われば品変わる(6)

2011/07/14 18:04
台湾で文字を右から左に読むのが普通であった。写真は1966年に中央通信社東京支社の看板。
台湾で文字を右から左に読むのが普通であった。写真は1966年に中央通信社東京支社の看板。

台湾の観光客が東京に着いてすぐ戸惑うのは、第一生命や日本生命の看板である。意味が全然分からないのである。その人たちは日本では看板に「会社」をつけないのが分からない。中には、どうして日本人が「命」を店の名前にするのかと疑う人もいる。

商店街へショッピングに行ってショックすることもある。なぜなら、年末になると、「本日大売り出し」のスローガンがどの店でも張り出されているからである。というのは、台湾で漢字は横書きの場合,やはり右から左に読むのだと教えられたからで、またどうして商店が「出売大日本」(日本を売る)するのかが全く五里夢中である。

ある台湾の高官が東京での国際会議に参加した後、部下たちにもっと日本人を見習えと訓示した。日本では、至る所に「口を慎め」という格言が掲げられていると高官が言う。しかし、掲げられたのは格言ではなかった。高官は会場で「非常出口」を見て、それを「口出常非」と右から左へと読んだのであった.漢文で読むと「口から出るものは常に非ず」になる。だから、部下たちに口はでたらめ開けるものではないと文句をつけたのである。

今でも、台湾では右から左に読ませる看板が多々ある。もちろん、文字の一部を左から右に読み,残りは右から左に読んでもらうものもある。そういう左右混交の看板は台北でも見受けることがある。

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