(台北中央社)台湾高速鉄道(高鉄、新幹線)は15日、静かな車内づくりの一環として、電子機器で動画を視聴する乗客に対しイヤホンを使用することなどを求め、守らない乗客への声かけを始めると発表した。22日には旅客輸送に関する規則の一部を改正し、注意に従わない乗客には降車を求めることもできるようにする。
改正規則では、電子機器はマナーモードに設定するかイヤホンを使用し、通話などの際にはデッキに移動するよう求めると明記。注意しても改善しない乗客に対しては、運送契約の打ち切りを可能にする。
高鉄は報道資料を通じ、座席ポケットに備え付けのカードや駅構内のモニターなどさまざまな方法で案内を行うと紹介。乗務員の巡回では、イヤホンを使わずに音楽を聴いている乗客や会話の声が大きすぎる乗客がいた際には注意する他、客席エリアで通話をしている乗客に対しては、混雑状況に応じてデッキへの移動かテキストメッセージへの切り替えを要請すると説明した。
乳幼児などについては乗務員が継続的に見守って必要な支援を提供するとした上で、乗り合わせた他の乗客に理解を求めると補足した。
高鉄はこの他、車内放送の頻度も下げるとしている。