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中国軍事演習/中国軍事演習 国内線の離島路線84便が欠航 国際線にも影響見通し/台湾

2025/12/30 14:32
桃園国際空港(資料)
桃園国際空港(資料)

(台北中央社)中国人民解放軍による台湾周辺での軍事演習に伴い、空の便に影響が出ている。交通部(交通省)民用航空局は29日、台湾本島と離島・金門、馬祖を結ぶ国内線路線で30日に計84便が欠航し、約6000人に影響が出ると発表した。国際線にも影響が出る見通しだとしている。

中国軍で台湾方面を担当する東部戦区は29日、台湾周辺での軍事演習の実施を発表。30日午前8時から午後6時にかけて、台湾を取り囲む海域と空域において重要な軍事演習を実施し、実弾射撃演習も行うとした。

中国の民用航空当局は30日の同時間帯を対象に、台湾海峡周辺の7カ所を「臨時危険区域」に設定。ロケット発射訓練を行うとし、航空機の進入を禁止するとした。

民用航空局は、7カ所の臨時危険区域は台北飛行情報区(FIR)の大部分と重なっているとし、演習期間中には北東方面で日本と台湾を結ぶ3路線を除いて国際航路が使用できなくなる他、金門、馬祖路線も寸断され、飛行できなくなると説明した。

同局によれば、30日午前8時から午後6時に台湾の空港を発着する国際線は乗り継ぎを含めて約857便で、利用者は10万人を超える。同局は、これらの便にも遅延などの影響が出る見通しだとし、軍事演習終了後にも遅延は続くだろうとした。

同局は中国が実施のわずか1日前に演習を公表したことは国際民間航空機関(ICAO)の規定と飛行の慣例に著しく違反していると批判。空の安全を確保するため、台湾を発着する国際線については航空管制の誘導による危険区域の回避、または代替路線の発表で対応するとした。

(余暁涵/編集:名切千絵)

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