(台中中央社)中部・台中市政府前で26日、台中メトロ(MRT)ブルーラインの起工式が行われた。台湾鉄路(台鉄)台中駅の近くの新建国市場から臨海部の台中港までの24.78キロに20駅が設けられ、2034年の完成を予定している。
盧秀燕(ろしゅうえん)台中市長は報道陣の取材に対し、市民は建設をすでに20年待っており、先延ばしはできないと強調。市政府駅ではすでに営業中のグリーンラインと交差するとし、台湾中部では今後10年間で最も重要な事業になると語った。
また今後は新線建設計画を積極的に推進すると意欲を示した。北部の台北市と新北市に比べて中部のメトロ整備は十分ではないと語り、早期の起工と鉄道網の形成に向け、立法院(国会)や中央政府に支援を求めた。
建設を担う市政府捷運工程局の蘇瑞文局長は、総事業費は約1615億台湾元(約8000億円)になると説明。臨海部の高架駅は風や塩害に強いデザインを取り入れ、耐久性と安全性を確保すると語った。地下区間では土圧バランス式シールド工法を採用し、地上の交通や生活環境への影響を抑えるとした。