(台北中央社)中央気象署(気象庁)は28日、寒波の影響により、台湾最高峰の玉山で同日午前2時4分、氷点下14.5度を観測したと発表した。玉山気象台では最近20年間で、2005年の氷点下15.2度に次ぐ2番目の冷え込みだったとしている。
中部以北の平地でも、寒波と放射冷却の影響により各地で最低気温が10度を下回った。北部・新北市石碇では3.6度、中部・苗栗県公館では4.3度、同・彰化県芬園では4.7度を観測した。
気象署は、南部・嘉義県以北や北東部・宜蘭県、東部・花蓮県、離島・金門県では28日夜から29日早朝にかけ、所により気温が10度以下になる恐れがあるなどとして注意を呼びかけている。
▽新北市では搬送前の心停止相次ぐ 11人が死亡 防寒対策求める
新北市政府消防局は、27日未明から28日午前8時までに、内因性とみられる理由で心肺停止になり医療機関に搬送された患者は13人に上り、うち11人が死亡したと発表した。心肺停止の原因は気温低下と関連があるとは限らないとしながらも、寒くなっているとして、頭や首、手、足を温かくするよう求めている。