(台北中央社)27日午後、南部・嘉義県を震源とする地震が相次いで発生した。中央気象署(気象庁)によれば午後2時19分から同3時31分までに8回、観測され、このうち3回は同県や嘉義市、台南市などで最大震度4を記録した。
最も規模が大きかったのは午後2時56分ごろに発生した地震。震源の深さは5キロ、地震の規模を示すマグニチュード(M)は4.9と推定される。
同地震の各地の最大震度は次の通り。震度4=南部・台南市、嘉義県、嘉義市▽震度3=中部・雲林県▽震度2=中部・彰化県、南部・高雄市▽震度1=中部・台中市、南投県、東部・花蓮県、台東県、離島・澎湖県。
中央気象署の担当者は、地震の原因について現在のところは、主に台湾東部のプレートの衝突や圧力によりエネルギーが東部から西部に移動し、地層の比較的浅い層に蓄積しているためだと判断していると説明。今後1週間はマグニチュード4程度の余震が再び起きる可能性を排除できないとして、注意を呼び掛けている。
台湾高速鉄道(高鉄)によれば、一連の地震の影響で延べ5本の列車が運行中に臨時停車した。午後4時半現在、一部列車に遅れが出ている。