(台北中央社)中央気象署(気象庁)は21日、フィリピンの東の海上にある熱帯低気圧が早ければ同日にも台風に発達する可能性があるとの見通しを示した。台風が発生すれば、台風20号となる。南シナ海に向かって移動する可能性が最も高く、24、25日には外側の雲が台湾に接近する見込み。24日以降、北部や北東部・宜蘭、東部・花蓮では所によって大雨になる恐れがある。台風警報を発表する可能性も排除しないが、このまま西寄りに進んだ場合、発表の可能性はやや低いと説明した。
気象署によれば、24、25日に外側の雲が台湾に接近すると大気の状態が不安定になり、東台湾では雨が顕著になる。北東の季節風の影響も伴い、台北都市圏や宜蘭、花蓮では大雨になる可能性がある。26、27日の進路は依然として不確定性があり、台北都市圏や宜蘭、花蓮では所によって24時間雨量が200ミリ以上または3時間雨量が100ミリ以上に達する恐れがある。
現時点では軽度台風(台湾基準)の上限の勢力で台湾に接近すると予想されているものの、環境が台風の発達に適しているため、勢力が強まる可能性もあるという。