(台北中央社)30日午前、東部・花蓮県の東の海域でマグニチュード(M)5クラスの地震が2回発生した。交通部中央気象署(気象庁)は同日の記者会見で、2回の地震はいずれも4月3日に東部海域で発生した地震の余震だとし、今後もM5以上の地震が散発する可能性があるとして注意を呼びかけた。
同署によれば、地震は午前7時54分ごろと同9時11分ごろに発生。地震の規模を示すマグニチュードは1回目が5.1、2回目が5.3だった。いずれも同県内などで最大震度4を観測した。
同署地震観測センターの廖哲緯地震監測科長は、余震の規模や数は落ち着いている傾向にあるのが顕著であるものの、依然としてM5以上の余震が発生する可能性があると強調。本震後の3~6カ月間は揺れをはっきり感じる余震が起きるだろうとの見方を示し、これは地殻内に蓄積されたひずみ(応力)を解消する活動「応力の再分配」によるものだと解説した。
余震について、発生箇所がいずれも本震の南北に分布している他、現在までに地震の回数が取り立てて増えている状況は見られないと説明した。