(嘉義中央社)農業部(農業省)林業・自然保育署阿里山林業鉄路・文化資産管理処(林鉄処)は23日、同鉄道に導入された新車両「栩悦号 Vivid Express」について、5月24日から観光列車として運行を開始すると発表した。列車の運営を担うライオントラベル(雄獅旅遊)の黄信川董事総経理(取締役社長)は、台湾観光の国際化に向けた重要な役割を担うとして「台湾の名刺になる」とアピールした。
黄氏は栩悦号の旅について、南部・嘉義県と嘉義市の宿泊・レジャー産業をつなぎ、同県の景勝地、阿里山特産の茶葉やコーヒーも購入でき、7月に予定されている阿里山鉄道の全線復旧後には二万坪駅まで運行し、雲海や夕景を楽しめると語った。
林鉄処の黄妙修処長は、列車の運転士や車掌、整備などは林鉄が担当し、車内サービスはライオントラベルが行うと説明。「1足す1は2よりも大きくなる」とし、良質な旅を提供すると述べた。
林鉄処によれば、栩悦号の外観と内装は阿里山でよく見られる台湾固有種の鳥、アリサンヒタキから着想を得た。車両の名称には森林が育んだ絶景と多様な生態系の様子を楽しく体感できるという意味が込められているという。