(嘉義中央社)南部・嘉義県の景勝地、阿里山にある阿里山林業鉄路祝山駅の新駅舎が20日、供用を開始した。蒸気機関車がけん引する特別列車が到着すると、地元に暮らす台湾原住民(先住民)族ツォウ族の人々が歌で歓迎するなどした。
同駅は2020年から駅舎の改築工事を行っていた。同鉄道を運営する農業部(農業省)林業・自然保育署阿里山林業鉄路・文化資産管理処の黄妙修処長は、鉄骨構造と国産のヒノキ材やスギ材を組み合わせて強さと柔らかさを兼ね備え、メンテナンスもしやすくなったと新駅舎をアピールした。
同駅は、台湾の鉄道駅として最も海抜の高い場所にあり、阿里山の日の出を見る行楽客が多く利用することで有名。黄氏は、これまで同駅を通過していた観日列車も21日から停車を再開するとし、日の出観賞のついでに美しい駅舎を見に来てと来訪を呼びかけた。