(台北中央社)交通部(交通省)観光局は13日、今年1月以降の訪台客数が400万人を突破したと発表した。国・地域別では香港・マカオが最多で、日本、韓国と続いている。王国材(おうこくざい)交通部長(交通相)は取材に対し、海外向けのPRを通じてより多くの旅行客を呼び込んでいく考えを示した。
400万人目となったのは、この日午後に台北松山空港に到着した韓国出身の女性。空港では王氏や鄭文燦(ていぶんさん)行政院副院長(副首相)、周廷彰(しゅうていしょう)観光局代理局長が400万人目の訪台客を出迎えた。
観光局の統計によれば、1月から今月12日までの国・地域別訪日客数(推計値)は香港・マカオが約77万人、日本が約53万人、韓国が約43万人。観光局は日韓、香港・マカオ、欧米、東南アジアや南アジアの「新南向国家」の四つの市場を観光客誘致の重点としている。王氏は、日本市場は観光客の回復が比較的遅いものの、その他の市場は新型コロナウイルス流行前の5割以上の水準に達していると説明した。
台湾観光を巡っては、宿泊料金の高さが指摘されている。王氏は、平日の宿泊率の低さが繁忙期や週末の料金高騰につながっているとし、より多くの訪台客を呼び込むことで閑散期の穴を埋め、値上げの抑制を図っていく姿勢を示した。