(宜蘭中央社)油が塗られた柱をよじ登り、上部に設けられた棚の旗を取る伝統行事「搶孤」が、北東部・宜蘭県頭城鎮で4年ぶりに開催されることが決まった。鎮公所(役場)では予算をこれまでより500万台湾元(約2200万円)増額し、宗教文化観光を推進する方針だ。
搶孤は旧暦7月15日(今年は8月30日)の中元節前後に、頭城や南部・屏東県などで行われる。200年以上の伝統があるとされる頭城では新型コロナウイルスの影響により3年連続で中止となったが、今年は9月14日に開催される予定。
頭城鎮中元祭典協会の楊碧村理事長は、屈強な勇士らによるチームの参加を歓迎するとし、1位のチームには賞金15万元(約67万円)が贈られると語った。
また同13日には鎮内を流れる川で灯籠流しが行われ、穏やかな天候や安泰を願う他、台湾オペラ「歌仔戯」も上演される。