(高雄中央社)高雄市政府交通局は19日、小田急電鉄と次世代移動サービス「MaaS」(マース)に関する協力に向けた覚書を締結した。新型コロナウイルス後を見据え、双方が提供するサービスを通じた観光促進を目指す。
鉄道やバス、シェアサイクルなど複数の交通手段を連携させるMaaS。高雄市では「MeNGo」、小田急電鉄では「EMot」をそれぞれ導入している。
締結式がオンライン形式で行われ、同局の張淑娟局長と小田急電鉄の久富雅史経営戦略部長が書類に署名した。同局は、それぞれのシステムで互いのサービスを利用できるようにし、相互誘客を狙うとしている。
張局長は、覚書締結はMeNGoの発展につながる上、同市のMaaS推進の成果を海外にアピールできると喜びを示した。
高雄市では2018年、公共交通機関の利用を促そうとMeNGoを導入。専用のカードでメトロ(MRT)やライトレール(軽軌、LRT)、バス、フェリーなどが利用でき、これらの交通機関が乗り放題になる月額サービスを提供している。専用のスマートフォン向けアプリでルートの検索などもできる。